小説

【岡本綺堂】影を踏まれた女

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概要

「影を踏まれた女」とは岡本綺堂の小説。1926年(大正15年)の綺堂読物集三巻に収録。

あらすじ

「影や道陸神、十三夜のぼた餅」

影踏みをしながら子どもたちのわらべうた歌っていた。


Y君が作者とともに十三夜にまつわる不思議な話をしているところから物語が始まる。江戸~明治初年まで影踏みは流行っていたが今は廃れた。これはそんな話である。

江戸時代、嘉永元年9月12日の月夜。

紫井町の糸屋「近江屋」の娘おせきが親類を訪ねて帰ってきた。次におせきは綿入の両袖をかき合わせて北に向かっていたが宇田川町の子どもたちに影を踏まれて急いで帰ってきた。

両親は急いで迎えるもおせきが「影を踏まれたら寿命が減る」と聞いてあきれて父は叱り、母はなだめ店の奥に行かせた。

以降、夜を怖がり特に月のある夜を酷く怖がり両親から怒られる。

ある年の12月13日、母の祖母が病に倒れて医者に治療される。祖母のいる大野屋に診に行く他、結婚相手の要次郎とも会う。

しかし、せっかく来たので看病することにした。

家に帰ろうとしたが、怖くて要次郎が付き添いで行く。途中で2匹の犬に影を踏まれそうになって要次郎は手で追い払ったが追ってきて小石を叩きつけて追い返した。おせきは家に無事で帰るも犬たちは見ていた。

おせきは太陽が出ていても怖がり両親は病気と思い各医者にみせるもよくあるうつ病と診断された。

要次郎から行者について聞いた。

登場人物

おせき

糸屋「近江屋」の娘。

迷信を信じやすく「影を踏まれたら寿命が縮まる」と思っていた。

弥助

糸屋「近江屋」の店長にしておせきの父。

お由

弥助の妻で、おせきの母。

要次郎

お由の姉の次男。実家は近江屋と同じく糸屋を営んでいる「大野屋」。

兄がいるものの行者をめぐって仲が悪い。

おせきと結婚する話しがある。おせきを家に送ったりして手伝ったりする。

行者

「狐使い」と噂される胡散臭い60歳ぐらいの男。五条の天神の裏通りに家が存在する。

要次郎から不審がられている。


結末

嘉永2年6月、おせきの両親は行者と会いろうそくを渡された。ろうそくの火で映された影が狐か鬼になったら報告して所いいと頼まれた。しかし、影は変わらず行者は祈祷を拒否。

両親はさがらずどうにかしてしょいいと頼みろうそくを渡し百日目の夜の子の刻ということになった(要次郎は猛反対するも聞き入れてくれなかった)。

夏が過ぎて9月13日。お由が姉と会い骸骨の影を見たことを話す。弥助は行者へ会いに行くも行者は黙って考えてばかり。

要次郎は行者の罠と見て狐を使っていると思うも兄に否定され喧嘩する。

いてもいられなくなり要次郎はおせきと会い外へ歩いた。子供が影踏みをしていると突然、子供たちは「お化けだ」と言って逃げ去った。

要次郎は影を見ると自分の影は確かだがおせきの影は骸骨であった。あまりにも恐ろしくなり要次郎は逃走。

おせきは侍に斬り殺され両親は嘆いた。要次郎は行者のせいと憤る。

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