小説

【葉山嘉樹】死屍を食う男

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概要

「死屍を食う男」とは葉山嘉樹が書いた小説。新青年1927年4月号に収録されていた。

あらすじ

舞台はとある村に存在する県立中学校。深谷、安岡は同じ部屋にいた卒業期の5年生。

二人は相性が悪く深谷は誰にも心を開かず安岡はそれに悩んでいた。

10月の末、野球部が湖で泳いでいる最中、一人が水中を潜ったものの溺死する。構内ではこのことが一週間の噂となる。安岡は怯えるも深谷は落ち着いていた。

何事も動じない深谷に憤る。

夜、目がさえた安岡は深谷が安岡の寝息を気にしていることを感じるも無関心な深谷がそうするとは思えない。

再び眠ることが難しく寝ようとしても眠れなかった。

すると、深谷が無言で扉を開けて外に向かった。恋人がおらず、家は有数な資産家であるため窃盗はまずない。なのになぜ向かった?

2、3時間眠ることができず様子をうかがうと深谷が帰ってくるも大きい音を立てて帰ってきた。

安岡は気になり夜、深谷を追った。深谷はトイレに入りなにもないと思った。しかし、大きい音を立てた……。

登場人物

深谷

5年生。人間嫌いで誰にも心を開かない。

実家は有数の資産家。

安岡

5年生。

誰にも心を開かない深谷に心を悩ませる。しかし、1学期すぎれば卒業で東京に出られることを喜んでおり耐えていた。

用語

中学校

舞台となっている県立中学校。県の中に存在する7つの中学校の1つ。

かつて藩が所有していたが、明治維新後は県立中学校となる。

山の中に存在する。神社、聖徳太子が関わった国分寺、中学の生徒が毎年一人溺死する湖に近い。

兵営のような寄宿舎を持ち、運動場は代々木の練兵場ほど広い。

中学校が存在する村。明治から大正に変わった途端、人口が減り始め残っているのは旧藩の氏族。

かつて殿様が追い詰められ時に逃げ込んだことがある。産業はない。

県の中で中学校が2つ存在する内の1つを持ち反映していたが衆議院選挙で一人の候補が巨万の富を投げて5つの学校が作られた。

学校の近くに存在する湖。毎年生徒が一人溺死する不気味な場所。

北側には屠殺場、南側には墓地。

結末

深谷は外へと逃げていった。向かった先は野球部員が溺死した湖で死体が入った墓石。

垣根の生け垣からくわとのこぎりを取り出し墓を掘り起こした。棺を開けて深谷は死体を食らった。あまりにも異常な光景を見た安岡は叫ぶことを自らの口を手で押し付けた。安岡は口から頬にかけて泥だらけとなった。

寮に戻り安岡は寝ていたが深谷は安岡の口について質問するも鬼気あふれていた。

安岡は病気となり医者は病名がわからずかつての親友に病気の原因について言うのを拒否した。そして、安岡は息を引き取り死亡。

5、6日後の修学旅行で深谷が安岡と死んだ時刻と同じく行方不明となる。数日後、深谷の死体は波打ち際に打ち捨てられた。死体は半透明の状態だった。

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