解説
「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」(by織田信長)
「鳴かぬなら鳴かせて見せようホトトギス」(by豊臣秀吉)
「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」(by徳川家康)
これは、歴史上の出来事や人物を主題とした詩「詠史句」。平戸藩主・松浦清の「甲子夜話にある3つの句。
で、ホトトギスは何だ? 気になって調べた。
ホトトギスは全長28cmでハトより小さい。5月頃にインドから日本に来る鳥だ。
漢字で書くと杜鵑、時鳥、子規、不如帰、杜宇、蜀魂、田鵑と結構ある。そして、3つの句は本来こう書かれている。
「なかぬなら殺してしまへ時鳥 織田右府」(織田右府は織田信長)
「鳴かずともなかして見せふ杜鵑 豊太閤」(豊太閤とは豊臣秀吉)
「なかぬなら鳴まで待よ郭公 大權現様」 (大權現様は徳川家康)
とかかれており、「時鳥、杜鵑はホトトギス」。
「郭公はカッコウ」と読むが、昔はホトトギスと読んでいた。
漢字が違ったりといろいろと時代を感じる所が多い。これが、昔か。