概要
雑居ビルの怪とは2006年6月14日にて死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?132へ投下された話。
元スレ
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1149806001/584-585
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1149806001/588-589
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1149806001/591
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1149806001/593-594
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1149806001/603
あらすじ
14年前の話
14年前、読み手が中学の頃の話し。
日曜日にAとBとともに映画を観に行っていた。土曜の夜、Bから電話があり「明日バイオリンのレッスンがあって終わってから待ち合わせをしよう」というもの。
読み手はAと見た映画の後に3人揃えばいいとした。
そして、翌日に読み手とAの2人で映画を観に行った。映画館から駅に向かおうとした時だった。
Aが雑居ビルの3階まで上がれば、駅へ続く歩道橋があると言った。大きな町で駅前から複数のデパート等へと続く歩道橋が3階くらいの高さで広がっていた。
読み手は信号に捕まりながら歩くよりはいいと思いビルへ向かった。
雑居ビルを見つけて1階から上がった。
変なビル
3階まで上がると店側に入る扉はない。読み手は倉庫か何かと思った。読み手が「1階から戻って普通に歩こう」とAへ提案するもAは「4階からお店側に入れる。別の階段から3階に降りればいいよ」と拒否した。
しかし、4階に上がっても扉はない。5階へと進むも扉はない。読み手は意地になって階段を上がって行った。
10階くらいまで上がった時に読み手は気づいた。このビルを見たときは10階もなかった。しかし、Aは「もっと行くぞ」と張り切っていた。
20階くらいまで来て読み手はおかしいと気づいた。階段はなぜか古臭く、じめじめした感じになっていた。
読み手はAへ「引き返そう」と言った。しかし。
「ハハハ、変だね」
と言い始めた。
Aの奇行
読み手は笑っているAへ怒る。しかし、Aは「ハハハ、変だね」としか言わない。
ここで読み手は階段を上がっていくAがおかしいと気づいた。人形のようなぎこちない動きをしており右手、左手、右足、左足が独立して動いている変な動きをした。
読み手は足がすくんで立ち止まった途端、Aが読みての方を振り返った。
「ハハハハハハハハハ変だね、変だね、ハハハハハハハ」
と笑うAの顔は「白眼がなく黒眼のみ」。読み手は叫び声を上げ全力で嗅いで案を駆け下がる。無我夢中で走り気がつけば雑居ビルの1階の薬屋にいた。
階段から出たのはいいが、記憶はない。読み手は後ろを振り返らず駅まで走った。
駅の改札口へ行くとBがいて1時間も待ち、Bから「Aはどうした?」と聞かれるもファーストフード店に入った。
Bは読み手の身に起こったことを聞き途中から「もう1度詳しく話せ」と何度も言われた(Bは霊感が少しあるとされる)。
Bはビルに行くことに決め、Aは何かに憑かれたのかもしれないと考えた。
もう1度雑居ビルへ向かうと「3階はCD屋、4階はゲームセンター」となっている。5階以降へ行く階段はない。
読み手とBは家へ帰る。明日、Aが学校に来るかもしれないと思ったから。
怪奇現象
次の日、Aは来なかった。Bが青ざめた顔で読み手に変な夢を見た話をした。
夢は「Aが森の中を泣きながら裸足で歩いており、しきりに「悔しい悔しい」と呟いている」。Bは単なる夢ではないとわかっているもどうしていいのかわからなかった。
数日後、Aは帰ってこず捜索願が出された。読み手とBは警察にあの日に起こったことを話すも「雑居ビルの話」はしなかった。
1ヶ月後、Aが死体で発見された。読み手が住んでいる町から100キロ以上離れた隣県の山の中にある神社の境内の横で干からびて死んでいた。死後1ヶ月は立っている。
読み手はAが死んで不快な体験をしたが日が経過するに連れて忘れていった。
Bと何年かぶりに会いあれは何だったのか話していた。
謎「Aの行動」
そもそもAが「いつからおかしかったのかわからない」。雑居ビルへ行く、階段をあがることを続行したのも「A自身」であり不可解。
ひょっとしたらAは映画館へ行く前に死んでいた可能性がある。