概要
五人の貴公子とは竹取物語に登場する5人。かぐや姫への求婚を諦めなかった。
5人はかぐや姫が掲示した物を各自が持ってくれば考えるとして5人は怒って去ったが探した。
該当者
石作りの皇子
「仏の御石の鉢」を取りに行くことになった。
天竺へ行き石の鉢を取りに行くと行った。3年後、取ってきたのは「大和の国にある十市の郡にある山寺の賓頭盧の前にある鉢」。
綿の袋を入れて造花の枝をつけてかぐや姫の下へ訪れ手紙も添えた。
が、光が無かったためかぐや姫から返され石作りの皇子は鉢を捨てて歌で返した。
車持の皇子
「東の海の蓬莱山にある枝」を取ってくるよう言われた。
表向きは筑紫の国へ湯治へ行くと言ったが、実際は6人の工匠たちを呼び珠の枝を作ることにした(それも人目がつかないよう)。
嘘の言葉も用意しかぐや姫と翁を騙しきれると思ったが、工匠たちが報酬を求めてあらわれ嘘と発覚し失敗する。
工匠たちに報復し、一生の恥として深い山へ入り隠れた。
右大臣阿倍御主人
「唐土にある火鼠の皮衣」を取ってくるよう言われた。財力に優れている。
唐土の王慶が渡来し小野房守を使って皮について聞いたが、無いと言われた。
帰国した小野房守を筑紫から七日間、皮を見つけて帰ってきた。
皮を持ってきたが、かぐや姫は燃えるのか疑い火に入れると燃えてしまい偽物とわかり失敗した。
大納言大伴御行
「竜の顎に五色に光る珠」を取ってくるよう言われた。既婚者。
家臣たちに珠を取ってくるまで戻るなと言った他、正室へかぐや姫と結婚するため別れた。結果、人望が無くなった。
難波にいる2人の家来たちの下へ向かう。船人に珠を取りに来たと言ったが笑われた(大納言は弓で勝てると思っていた)。
一時は嵐に遭遇しお祈りを始め嵐はおさまる(良い風が吹き船頭が言うには竜の仕業とされる)。播磨の明石の浜へついた。
が、大納言は病に襲われ倒れた(腹が膨れ両目に李ができた)。
その後、家来たちが帰ってきて珠は取れなかったと聞いて安心し褒めてかぐや姫は「盗人」と話し正室と部下たちの関係は戻した。
中納言石上麻呂足
「燕の持っている子安貝」を取ってくるよう言われた。
部下たちに探すよう言った。
大炊寮の飯を炊く建物の屋根に燕が巣を作っていることを聞いて取ることにした。
部下に探させたが、何もなく腹が立って中納言が探しにゆく。何かを掴み人々がおろそうとしたが、縄が切れて八島の鼎(かなえ)の上に落ちた。
腰が動かなくなり握っていたのは燕の糞と知り衰弱した。その後、病死した(かぐや姫は死ぬ間に見舞いを届ける歌を歌った)。