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【洒落怖】朽蝿様(くちなーさま)

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概要

朽縄様(くちなーさま)とはホラーテラーに2010年9月30日に投下された話。

アーカイブ

https://web.archive.org/web/20101005002404/http://horror-terror.com/c-real/entry_15949.html

https://web.archive.org/web/20101006160155/http://horror-terror.com/c-real/entry_15950.html

あらすじ

不思議な祖父

読み手の祖父正夫は田舎に住んでいるも左手小指の第一関節の骨がない。つむと潰れてどの角度にも自由に曲がる。

正夫は読み手が小学校に上がるまで小指を使って周りを喜ばせていた。

読み手が小学校に上がる時、正夫は本当の理由を話す。

昔話

朽縄様について

村に古い神社があり御霊神社とされる。祀られているのは「何とか磨呂」と言うが、地元では「朽縄様(くちなーさま)」。

朽縄様は蛇や女の姿に化けて村に降りて来るため、村では蛇を神の化身と恐れた。

朽縄様は骨を司り妊娠や小さい子供を参拝させると子供が丈夫な体に育つと言われる。

朽縄様の祟り

しかし、朽縄様は荒々しい性格を持つ。かつて村で悪評高い放蕩息子が気に入らない態度をとった娘の家に嫌がらせをした。

が、嫌がらせの方法は「蛇を生きたまま串刺し」にして娘の家の畑に並べられた。

娘の家族は顔を青ざめ「なんと……罰当たりなことを……」と震え蛇の亡骸を庭へ手厚く葬った。

数日後、男の全身の骨が痛みだし三日三晩、寝床で悶絶。男は「骨が焼ける!」と意味のわからないことを言った。

両親は必死に看病したものの男の体は全身の骨が溶けて変形し頭のも腕も自力で持ち上がれない状態だった。

医者はこの様な奇病は見たことがなく本当に祟りと見た。

4日目、男が姿を消した。1人で起き上がることは到底不可能なのにいるであろう野山へ向かった。

娘の畑で「息子の形」をした奇妙な物体を見つけた。両親は息子の無惨な姿を見て頭がおかしくなった。

正夫の話

正夫は朽縄様にあったという。

読み手と同じ年齢の時、友達の寛治と昼間2人で山に入り蛇の抜け殻を探していた(この地方では縁起のいいものと喜ばれ大人に渡すとたまに食物をくれる)。

抜け殻を探す最中、神社の鳥居まで入ってしまった(普段から「子供だけでは絶対に近寄ってはいけない」と言われていた)。

2人は神社に来てしまったので帰ろうとした。が、前から白い浴衣を着た女が近づいてきた。しかし、見えていたのは正夫だけだった。

女が近づき目は「蛇の眼」そのものだった。

正夫は見えていない素振りを見せて女は「見えているだろう」と問いただすも正夫は拒否した。

女は「生意気なガキ」と言って笑い今夜迎えに行くと宣言した。

正夫は戻り神主に話した。すると神主は怒り気味だった。

神主は左手を出すよう言われ左手を出した。すると、小指の先が持っていかれていた。

神主が言うには朽縄様が人前に姿を見せたのはここ十年なかったとされ神主が油断したとされる。

何より「気に入られた」というのが問題だった。畑のカカシにされると思われたが、「気に入られた」は違う。

「気に入られた」は印として骨を抜き迎えに行き気に入った者を食べ一層強力になるため力を取り込むこと。

正夫は恐怖したが、神主は対抗策があるとした。それは「小指に麻紐とお札でまきつけこれで朽縄様の目をごまかすとした」。

家に帰り夕飯は食べられず父親と一緒に風呂へ入った。

が、風呂に朽縄様がいた。父親は逃げたらバレるから目を合わさないようにした。

朽縄様は「見えているだろう」と正夫に声をかけ、何度もこえをかける。すると、朽縄様は正夫の左手をゆっくり撫でて不満げな顔になり舌打ちして消えた。

神主から朽縄様が諦めたと聞いて村人たちはおお喜びした(後日、子供だけで神社へ近づいたことが知られ寛治と正夫はげんこつを受けた)。

終わりに

あれから50年、正夫の小指は成長してもずっと骨はない。朽縄様を見ることはなかった。

そして、正夫は読み手に言った。あの神社に子供だけ近づいてはならないと。

現在、祖父は村の老人会にでかけて小指の芸を披露している。

おねショタ!?

朽縄様と正夫はどこかおねショタに見えなくもない。

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