概要
「夢魔子」とは藤子不二雄Aの短編の1つ。全5話。
あらすじ
夢魔子と言われる少女。悩んでいる男子の下へ来る。しかし、それはよからぬことが多い……。
登場人物
夢魔子
不良少女。髪を染めたり、煙草を吸っていたりする。美人でナンパされたりする。髪を話しごとに変えている。
身体能力は高くチンピラ3人を殺害したり車にひかれても死なない。念力のようなものが使える。悩んでいる少年の下に来て解決する。
しかし、多くは周りにとってあまり良くないことが起こる。いわば女版喪黒福造。ただし、喪黒と違って不気味ではなくミステリアスな感じがする。
自分を守ってくれる強い男が好き。大人を嫌っており声をかけているのは学生のみ。
鈴木道雄
登場:「城」
高校三年生。受験のストレスで苦しみ城の妄想にふける。親からは気にされて、学校でもふけており周りから迷惑がられている。
夢魔子とあい悩みを教えて解決方法を聞いた。それは、念じればいいとのこと。
道雄は念じに念じた。結果、自分の部屋から壁が現れた。外のかかわりを遮断する城である。
江島春彦
登場:「脱皮」
絵が好きな学生。理想の女性の絵を描くも現実の女の顔にうんざりしていた。しかし、夢魔子とあい夢魔子の絵を描く。が、両親に夢魔子がタバコを吸ているのを母親が見た。
父親は春彦を大人にするため夢魔子とのつきあいと絵を描くのをやめさせられた。春彦は夢魔子の絵を焼き父親は納得したが、春彦の顔は父親と同じふけた顔になっていた。
進一
登場:「ひき逃げ」
学生。友人の金持ちの息子・風見が免許を持ち車を貸してもらい運転した。うっかり学生をひいてしまい罪悪感に苦しむ。
夢の中で警察に逮捕される夢を見て目が覚めるも学生をひいた新聞が無かった。
しかし、それは本当のことでひかれた学生は夢魔子で夢魔子は進一がひいたことを夢で無しにした。
男熊
登場:「変身」
父子家庭に育った学生。隣のおばさんから「雄ちゃん」と呼ばれている。母親が亡くなってしまい家事をするようになる。ラグビー部ではキャプテンをつとめており、「男の代名詞」と慕われている。
しかし、花や家事が好きになったため女部分が強くなり男と女の板挟みとなり苦しむ。夢魔子と会い料理をして夢魔子の料理の仕方を注意した。
育児ごっこをしていたところを夢魔子に見られてわけを話す。夢魔子は男熊は女になるべきと言って女の衣装を持ってきた。
夜、父親が帰ってきた時、男熊は女になっていた。
襟戸光一
登場:「夏の終わり」
東京の第1高校三年生。つまらない大人は嫌いだが、臆病でチンピラ3人を相手に逃げる。
夢魔子に情けない姿を見せてしまい海に行く夢魔子を追うも浜が見えなくなり襟戸は波にさらわれてしまった。
話一覧
1.城
2.脱皮
3.ひき逃げ
4.変身
5.夏の終わり