1
宵月「よいしょ」
春月「宵月、前から思ったけどいい?」
宵月「何?」
春月「それ抜けるの?」
宵月「え?」
春月「宵月はその刀を抜けるの?」
2
宵月「じゃあ、試しに……」
春月「……」
宵月「うーん、うーん……抜けない」
春月「どうして持っているの?」
宵月「接近戦に持っていかれたら振ろうと……」
春月「でも、どうして自分より長い刀を選んだわけ!?」
宵月「届かない敵を斬られると思ったから」
春月「抜けないよね」
宵月「……うん」
3
宵月「でも、剣道はしているからそれなりに……」
春月「じゃあ、間違えて選んだけど練習しているの」
宵月「うん」
春月「じゃあ試しに刀を抜かずにしてみて……」
宵月「よいっしょ」
春月(構えた)
4
宵月「えい! えい! えい!」
春月「すごい……」
宵月「うん、刀を抜かずこんな感じ。でも、大きすぎて刀が抜けない」
春月「抜かなくてこれならいいんじゃない?」
宵月「そうかも」