概要
二心斎(にしんさい)とは猫侍に登場する老猫又。
青い体表に金色の目。
強い剣客だが殺人剣を極めんとする異常者にして「十兵衛の剣の師」。
性格
殺人剣を極めんとする生粋の辻切り。
モットーは「殺めたいから殺める、斬るときには斬る」としている。実際に金欲しさにごろつきを襲うほど。
金の猫印を好んで使う。
当初は十兵衛から「師匠」と慕われていたものの残忍な性格から嫌われ呼び捨てで言われるようになる。
経歴
十兵衛をいたぶっていたごろつきたちを斬り殺し金品を奪い取る。十兵衛は二心斎の剣技を学ぶため八年の旅に出る。
旅の最中、十兵衛に斬ることについて話し十兵衛は「弟を守るために斬った」と言うも二心斎は「斬りたい時に斬る」といい意見が合わなくなった。
二心斎は修行の旅を止め自身が持つ刀「五代目禅兵衛鬼左衛門作「蕭風刀」」を十兵衛へ渡し人斬りの旅がどうなるのかを見定めた。
実力
十兵衛の剣の師であるため実力は確かなもの。しかし、辻切りに使っているのが主。
通り名がない
強い猫又の剣客は通り名があるものの二心斎の場合は「通り名がまったくない」。
作中で通り名が登場せず「二心斎」だけで恐ろしさが伝わるほど。
活躍
御神楽党に雇われ十兵衛を討つためあらわれる(支倉はこれを警戒し江戸へ向かった。)。
支倉が江戸から出ていったことを機会に動き深川中に刃傷沙汰を起こす。
十兵衛に見つかり草原で戦うことにした。
互角に渡りあい勝ったのは十兵衛。
十兵衛へ「免許皆伝」と認め死亡。